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株式会社ごえん 代表取締役 飯田仁 「ごえんの経営」

2023年12月20日

先日開催された寺子屋経営塾では、株式会社ごえん代表取締役の飯田仁氏より「ごえんの経営」というテーマでご講演いただきました。

飯田氏は、株式会社アルファテックと株式会社ごえんの2社を経営されています。株式会社アルファテックでは人材派遣事業を手がけ、株式会社ごえんでは宮城県山元町でいちごの生産に取り組まれています。
今回のお話では、事業を立ち上げてから現在までのさまざまな経験を交えながら、「ご縁」「仲間」「人生の目的」「人間関係」などについて語っていただきました。

 

人は「ご縁」によって生かされている

講演を聞いていて、何より印象に残ったのは、会社名にもなっている「ご縁」という言葉でした。
飯田氏自身、「自分の原点は、人と人がつながっているご縁にある」と話され、多くの人との縁によって自分自身も生かされていると語られていました。

振り返ってみれば、仕事も人生も、自分一人だけでつくってきたものではありません。
お客様との出会い、社員との出会い、取引先との出会い。時には、何気ない出会いが新しい仕事や大きな転機につながることもあります。
飯田氏のお話を聞きながら、経営者として自分の力を磨くことはもちろん大切ですが

「誰と出会い、そのご縁をどう大切にしていくのか」

も同じくらい重要なのだと感じました。

一人でできないからこそ、仲間を大切にする

株式会社ごえんの歩みは、決して順風満帆だったわけではありません。
新しい事業への挑戦にはさまざまな壁があり、その度に多くの人たちの協力によって乗り越えてきたことが伝わってきました。

特に印象的だったのは、資金調達の際に飯田氏が語った

「僕が一人でやるわけじゃない」

という言葉です。

土地を貸してくれる人
技術を持った人
建設を支える人

など、多くの仲間がいたからこそ挑戦することができたといいます。
経営者になると、自分が何とかしなければと思う場面が増えていきます。しかし、会社が大きくなるほど、一人の力だけではできることに限界があります。
人を信じ、頼り、力を借りることも経営者に必要な力なのだと考えさせられました。

 

目標より先に「何のために」を考える

講演の後半では、「人生の目的」についてのお話がありました。

会社を経営していれば、売上や利益、事業計画など、さまざまな目標を立てます。
しかし飯田氏は、その目標よりも土台となる

「人生の目的」

が大切なのではないかと語られていました。損か得か、勝つか負けるかという基準だけではなく

「自分は何のために生きるのか」

という目的から考えるということです。

これは経営にも同じことが言えるのではないでしょうか。
「いくら売り上げるか」の前に「何のためにこの会社を経営しているのか」

「会社を大きくする」の前に「会社を通じて何を実現したいのか」

目標だけを追いかけていると、達成すること自体が目的になってしまいます。
だからこそ経営者自身が「何のために」を持つことが大切なのだと感じました。

 

良い業績と、良い人間関係の両方をつくる

もう一つ印象に残ったのが

「目標達成と良好な人間関係の両方が必要」

というお話でした。

いくら正しい目標や計画を立てても、それを一方的に社員へ押し付ければ、人はついてきません。業績をつくることと、良い人間関係を築くこと。その両方があって初めて組織はうまくいくという話です。

経営者はどうしても数字を見ます。
もちろん数字は大切です。
しかし、その数字をつくっているのは「人」です。

社員がどのような思いで働いているのか。
どんなことに喜び、何に悩んでいるのか。

そこに目を向けることなく、数字だけを求めても長く続く組織にはならないのかもしれません。
飯田氏自身も、自分一人で頑張るより、人の力を借りることで圧倒的に多くのことができると話されていました。

 

ご縁を大切にすることが「徳ある経営」につながる

飯田氏は、自身の人生の土台となる言葉として

「愛」「感謝」「挑戦」

を挙げられていました。
そして講演の最後にも、改めて自分の原点は「ご縁」であると話され、今回の出会いがまた次の成長や新しい縁につながっていけばと締めくくられました。

今回のお話を聞いて感じたのは、「ご縁を大切にする」ということは、単に人脈を増やすことではないということです。

出会った人に感謝する。
支えてくれる人を大切にする。
相手を信頼し、自分も信頼される人間になる。
そして、自分自身も誰かの力になる。

そうした関係を一つひとつ積み重ねていくことが、結果として会社を支える力になっていくのだと思います。

経営では、目標を達成することも、利益を生み出すことも必要です。しかし、その過程で人とのつながりを失ってしまっては、本当に良い経営とは言えないのではないでしょうか。

自分は何のために経営するのか。
誰とともに歩んでいきたいのか。
そして、自分の仕事によって誰を幸せにしたいのか。

自分だけの成功を求めるのではなく、人とのご縁に感謝し、ともに成長しながら、周囲にも良いものを返していく。
飯田氏の「ごえんの経営」というお話から、そんな経営者としての在り方を改めて考えさせられました。
そして、それを日々の経営の中で実践していくことこそ、寺子屋経営塾が目指す「徳ある経営の実践」につながっていくのだと感じました。

 

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