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人とホスピタリティ 〜自分の軸をつくる在り方〜

2026年8月13日

先日の寺子屋経営塾では
「人とホスピタリティ 〜自分の軸をつくる在り方〜」をテーマに
高野登氏にご講演いただきました。

高野さんは元リッツ・カールトン日本支社長。
「リッツ・カールトンが大切にするサービスを越える瞬間」と
「絆が生まれる瞬間」はホスピタリティのバイブルとして
30万部を超えるベスト&ロングセラーとなり
ホスピタリティの伝道師と言われた素晴らしい方です。

今回のお話を聞いて感じたのは
ホスピタリティとは、単なる接客技術やサービスの話ではないということです。

その根底にあるのは

「自分はどう考えるのか」
「相手とどう向き合うのか」
「どのような人間でありたいのか」

という、人としての在り方でした。

経営者として日々多くの判断を求められる私たちにとっても
改めて自分自身を見つめ直す時間になったように感じます。

誰かの答えではなく、「自分の軸」で考える

講演の冒頭で印象的だったのが
「自分の軸」についてのお話でした。

リッツ・カールトンで働いていた頃
会議で誰かの意見に対して「私も同じです」と答えると

「あなた自身の意見はないのか」

と厳しく問われたそうです。

同じ人間ではない以上、考え方も感性も違う。
だからこそ、まず相手の話をしっかり聞き
そのうえで「自分はどう思うのか」を自分の言葉で考える。

一見すると当たり前のことですが
私たちは知らず知らずのうちに
世間の常識や周囲の意見をそのまま
自分の判断基準にしてしまうことがあります。

特に経営者は、最終的に自分で判断しなければなりません。
だからこそ、他人の意見を学びながらも
最後は自分自身の軸で考えることが大切なのだと感じました。

 

自分を変えたければ、学び続ける

では、その「自分の軸」はどうやってつくられるのでしょうか。

講演の中では

読書をすること
セミナーに参加すること
師やメンターと時間を過ごすことなど
学び続けることの大切さ

についても語られました。
特に印象に残ったのが

「自分を変えるなら、時間の使い方や会う人を変える」

という考え方です。

去年と同じ時間の使い方をして
同じ人とだけ会い、同じ情報だけを得ていたら
なかなか自分自身は変わりません。

経営者になれば、誰かが勉強する時間を
用意してくれるわけではありません。

だからこそ

自ら学ぶ時間をつくり
自分とは違う考え方に触れ
自分の中に新しい判断軸を増やしていく。

経営者としての成長とは
会社を大きくすることだけではなく
自分自身の器を広げ続けることでもあるのだと思いました。

 

ホスピタリティとは「思いやり」

そして今回のテーマでもある「ホスピタリティ」について
非常に分かりやすい言葉がありました。

ホスピタリティとは「思いやり」

相手の立場に立つこと。
相手の痛みを分かち合うこと。
相手が喜んでいたら、一緒になって喜ぶこと。

難しい理論ではなく、実はとても人間的で
身近なものなのだと感じます。

講演では、街中や電車の中で見かけた
何気ない出来事も紹介されていました。

困っている人に気づき
自然に手を差し伸べる。

そして手助けしてもらった側も「ありがとう」と返す。

ホスピタリティとは
一方的に誰かが何かをしてあげるものではなく
人と人との間を行き来するものなのだという話も印象的でした。

仕事でも同じだと思います。

お客様に対してだけホスピタリティを発揮するのではなく
社員同士、取引先、家族、地域の人たちとの関係にも
「思いやり」は必要です。

 

人との「つながり」が、人を支える

今回のお話の中では、人と人との「つながり」についても
深く考えさせられました。

オンラインやSNSによって
私たちはいつでも誰かとつながれる時代になりました。

しかし、それが本当の意味でのつながりなのか。
自分は必要とされていると感じられているのか。

そうした問いから「つながりの貧困」
自己肯定感についてもお話がありました。

会社という場所も
ただ仕事をするためだけの場所ではないのかもしれません。

「ここに自分の居場所がある」
「自分はこの会社に必要とされている」

社員がそう感じられる組織をつくることも
経営者の大切な役割ではないでしょうか。

人は数字だけでは動きません。

誰かに必要とされ
誰かと喜びを分かち合い
自分の仕事に意味を感じる。

そうした人間的なつながりが
結果として強い組織をつくっていくのだと思います。

 

経営者の「在り方」が会社をつくる

講演を通じて感じたのは

ホスピタリティも
自分の軸も
結局は「人としてどう在るか」
というところにつながっているということです。

経営者が学ばなければ、会社の学ぶ文化も生まれません。

経営者が人を大切にしなければ
社員同士が人を大切にする会社にはなりません。

経営者自身が、自分の人生や仕事に明確な軸を持っているからこそ
社員も安心してその方向へ進むことができます。

講師が語られていた

「人生は一回限り」

という言葉も印象に残りました。

限られた人生の中で
誰かの価値観だけを追いかけるのではなく
自分がどう生きたいのかを考える。

経営も、その延長線上にあるのではないでしょうか。

 

「徳ある経営の実践」へ

経営には、売上や利益、戦略やマーケティングが必要です。
しかし、その前に会社を動かしているのは「人」です。

経営者自身が学び、自分の軸を持つ。
社員一人ひとりに目を向ける。
お客様や取引先を思いやる。
そして、自分だけが良ければいいのではなく
周囲の人と共により良くなっていく。

それこそが、寺子屋経営塾が大切にしている
「徳ある経営の実践」につながっていくのだと思います。

寺子屋経営塾では、様々な講師の経験や考え方に触れ
仲間と語り合い、その中から

「自分はどう考えるのか」

を見つけていく場所でもあります。

誰かの正解をそのまま受け取るのではなく
学びを自分自身の中に落とし込み
自分の言葉、自分の判断、自分の行動へ変えていく。

そして、その学びを会社へ持ち帰り
人を大切にする経営として実践していく。

自分を磨くこと。
人を思いやること。
人とつながること。

そして、本業を通じて周囲を少しでも幸せにしていくこと。

今回の講演を通して、「徳ある経営」とは
特別なことをするのではなく
日々の人との関わりの中で
自分の在り方を問い続けることから始まるのだと改めて感じました。


寺子屋経営塾では「徳ある経営」を共に学び
実践する仲間を募集しています。

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歴史や先人の智慧から学び、お互いに刺激を受けながら
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