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仏教と経営

2021年4月9日

第二回の寺子屋経営塾は
代表理事であり
株式会社T-sousai 代表取締役
足立信行氏

の講和でした。

 

「仏教と経営」というお題で
お話しいただきましたが
これは宗教の話しではありません。

 

経営者が自らの軸を見直すための
実践的な学びの場でした。

 

仏教思想を理念として掲げるだけでなく
実際の事業経営の中で
体現している点が非常に印象的でした。

 

 

印象に残ったのは

 

「仏教を経営に当てはめる」

 

のではなく

 

「仏教を土台に経営を再定義する」

という姿勢です。

例えば

 

「流通」

 

という言葉。
私たちはモノを流すことだと
理解しています。

しかし仏教で流通とは

「それを実践すると
どんな利益があるかを説く部分」

 

を指します。
つまり

“相手にどんな価値が届くか”

が本質なのです。

 

経営に置き換えればどうでしょうか。

商品を売ることが目的ではない。

相手にどんな意味を届けるのか。

どんな利益をもたらすのか。

ここに立ち返ることが
徳ある経営の第一歩です。

さらに

 

「勝利」

 

という言葉も同様です。

仏教における勝利は
誰かを打ち負かすことではありません。

より多くの利益を他者に与えることです。

市場競争の中で“勝つ”ことを目指すのではなく
社会にどれだけ善い影響を与えられたか。

この視点の転換こそ
徳ある経営の実践に直結します。

 

そして今回の核心は

 

「縁起」

 

の思想でした。

縁起とは
互いに依存し合いながら
物事が成り立つという考え方です。

企業もまた同じです。

 

顧客

社員

取引先

地域社会

 

自社単独で存在している企業は
ありません。

 

にもかかわらず
経営判断が「自社都合」
になっていないか。

短期利益だけを追い
関係性を壊していないか。

 

縁起の思想に立てば
経営とは

 

「関係性をどう育てるか」

 

という営みになります。

徳ある経営とは
理念を掲げることではありません。

日々の意思決定の中で
関係性を壊さない
選択を積み重ねることです。

利益は必要です。
成長も必要です。

 

しかしその成長は
誰の犠牲の上に成り立っているのか。
その利益は関係性を
豊かにしているのか。

経営者にとって最も怖いのは
数字の悪化ではなく

 


軸の喪失

 

です。

私たちはこれからも
「徳ある経営の実践」というテーマのもと
思想と経営をつなぐ
学びの場をつくっていきます。

 

仏教は古い教えではありません。


経営の土台を鍛える
極めて実践的な知恵です。

徳とは、理念ではない。


構造であり

選択であり

習慣である。

 

その実装を、共に進めていきます。