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「おめでとう」と言うこと

2022年4月8日

4月8日は仏教をお開きになった

お釈迦様(釈尊)のお誕生日です。

 

日本のお寺では

仏生会(ぶっしょうえ)とか

灌仏会(かんぶつえ)とか

「花祭り」という名前で法要が営まれます。

「花祭」は、晩春の季語。

単なる仏教の言葉ではなく

季節を愛でる言葉として

日本人が大切にしてきた言葉なのです。

 

12月25日のクリスマスは

「メリークリスマス」と言ってお祝いをします。

「メリー」は、英語で「Merry」。

「楽しい」「愉快な」という意味。

「メリー・クリスマス」とは

「楽しいクリスマスを!」や

「クリスマスおめでとう!」という意味。

 

お正月も似たようなもので、

年が改まっただけで

「明けましておめでとう」と言っています。

我が国は「言霊の幸ふ国」ですので、

「なにがおめでたい」のか理由を言うより

「おめでたいことを愛でる」

行為の重要性を説きます。

 

つまり、花祭りも、クリスマスも、お正月も

「なにがおめでたい」かを考えること以上に

「おめでたいことを愛でる」行為

おめでとうを言うことにより

幸いが訪れると尊ばれる行事

ということになります。

 

経営者としてネガティブな発言をしてはならない

というのは案外こういったところに

思想の淵源があるように感じます。

 

肯定的な言葉を述べ、未来を語り

積極的に事業を推進していく。

そうすることで自然とよくなるという思想。

 

「なにがおめでたいか」より

「おめでとう」を言うことが尊い。

そう考え経営をしてみるのもよいかもしれません。