2月15日は仏教を開かれた
お釈迦様の命日(入滅の日)です。
仏教と言えば一般的には
お葬式や法事をイメージしがちですが
初期仏教にはそういったことは説かれておらず
むしろ今の私たちに生きるヒントを
与えてくれることがたくさんあります。
お釈迦様が亡くなられた時の様子が
書かれたお経に
『大般涅槃経(だいはつねはんぎょう)』
というお経があります。
そのお経の中で、アダンナという弟子が
お釈迦様にこのような質問をします。
「お釈迦様のような偉大な人が
亡くなった後私たちは
どのように生きればよいのでしょうか
いつの時代もこういったことは同じですね。
偉大な人が亡くなった後
自分や組織の行く末が心配になる。
後継者であれば先代が亡き後に
会社をどうすればいいか
悩むのは当然でしょう。
お釈迦様はこの弟子に対して
次のように言われています。
「迷った時は
私がこれまで言ってきたことを
思い出して事に当たりなさい。
そして、最終的には
自分自身を頼りにして
問題を解決していきなさい」
よくメンターや指導者を経営者は求めますが
お釈迦様はそうではなく
自分で判断して決断することを奨励します。
今の時代は先行きが不安定で
答えがない時代と言われます。
そんな時代に「答え」を求めるのは
逆に危ういのではないかと考えます。
「答え」がない時代に
「答え」を求めるのではなく
あらゆる問題に自分が真摯に
積極的に前向きに取り組んでいく。
あらゆる問題に自分が「応え」ていくことが
大切なのではないでしょうか。
自分を頼り、自分が決断し
自分が力を出し切る。
これが経営者に必要な素質であると考えます。